MIJ-01 Manual

9.壁面固定方法

MIJ01, MUX32/64共には防水性能はありません。防水ケースなどに組込んで使用することを強く推奨します。防水ケースを屋外設置する場合、鉛直壁面に固定することが 多いでしょう。ロガーもマルチプレクサも共通の取り付け寸法になり、図に示します。推奨するネジサイズは、締結相手にタップを切ることができればM4ネジ、ワッシャ ーとスプリングワッシャー、相手が木材などであれば4.2mmのタッピングスクリューで締結頂くのがベストです。壁面に対して穴開けなどが難しい場合には図6-2.のように M4の受けに接着式スペーサー、ペテットT-700等M4メスネジが組み込まれたスペーサーを使うと良いでしょう。この場合左右はネジ留めできますが、ロガーの底板と固定 する壁面に隙間が生じ上下方向のたわみが発生するので、その抑制を目的として、写真のように合計4個のスペーサーを張り付けておくことをお奨めします。




MIJ01,MUX32/64ともに、サイズが小さく、重量が軽いことは特徴の1つです。これを活かして、持ち運びやすい小型の計測システムを構築することも可能です。この場 合、最小の容積として推奨される防水ケースはPelican1120です。図6-2.で説明したペテットT-700を活用すれば、丁度良い塩梅に収まります。パージバルブは水は通しま せんが水蒸気は通しますので、内側からシリコンコーキングで埋めて使いましょう。また、ケーブルグランドをケースの壁面に装着して、センサーのケーブルの出入りにつ いても防水します。メーカーAVC、型式FGA13-08(φ4.5〜7.8mm)もしくはFGA13-05(φ3〜5.3mm)を推奨します。特にケーブルの屈曲が多いと予想されるときは、フレ キケーブルグランドFGA13-P-08もしくはFGA13-P-05を推奨します。Pelican1120の側壁にケーブルグランドを装着する参考寸法を図に示します。穴より、ネジ穴の方が 強度、耐水性に対してお奨めです。ネジ穴の場合はPT1/4サイズのタップをお使いください。左右両側面に合計8個装着できます。つまりセンサーの数が8個を越えるときは 、ケースのサイズを変更すべきです。そういう意味でのMUXの搭載はやり過ぎです。あり得ません。また、いくら防水処理しても完全密封は難しいので、最後にシリカゲ ルを投入しておきましょう。主な目的が結露防止なので、青ゲル、B型のシリカゲルが良いでしょう。メンテナンス周期に寄りますがなるべく多くの量を入れてください。

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