7.観測現場でのロガーの起動
7-1.設定、配線を完了し、動作を開始するにはLOGスイッチをSTARTにします。この操作で計測が開始されます。STARTにした時刻と最初にログされる時刻の関係は以下 の例のようにキリの良い時刻になります。ただし設定したインターバルに依存します。
START時刻 | ログ開始時刻 |
13:27:22 | 13:30:00 |
11:32:16 | 11:40:00 |
ログSTARTした後でロガーの動作を確認する手段として、動作確認ボタンを装備しています。ロガーの中央のCheckbuttonを押し続けている間に直ぐ下のLEDが状態を表 示します。LOGスイッチの操作時以外で点滅を確認したら、何か問題があると判断してください。LEDの表示とその意味を示します。
ロガーの状態 | LED状態 | 周期 [s] |
点灯時間 [s] |
動作時間 | 動作トリガ |
1.USB接続時 | ゆっくり点滅 | 3 | 0.6 | USB接続時は常時 | USB接続 |
2.測定 START, STOP時 | 点滅 | 1.5 | 0.3 | 5秒間 | LOGスイッチの状態が変わった |
3. 測定START時点でエラー | 早い点滅 | 0.375 | 0.075 | 10秒間 | SDが刺さってない等 |
4.測定STOP時にSDに書き込み遭遇 | 点滅 | 1.5 | 0.3 | SD書き込みが終わるまで | |
5. Checkbutton 押下時 点灯 | 連続 | 押している間 | ボタンが押され、正常動作時 | ||
6. Checkbutton 押下時にエラー | 早い点滅 | 0.375 | 0.75 | 押している間 | ボタンが押され、SDに書き込めない等非正常動作時 |
7. 正常動作時、スリープ時 | 消灯 | – | – |
7-2.ロガーの停止とデータ回収、データをPCに取り込む データの回収は、以下の段取りで行います。
1. LOGスイッチをSTOP
2. メモリーカードを抜く
(このとき表3の項目4に注意。点滅が終わるまで待って、カードを抜きます。)
3. microSDとUSB変換器を使ってPCのUSBポートに接続、マウント
4. PC上でメモリーカードの中を確認、拡張子が.emjのファイルがあります。そ
れをコピー&ペーストでパソコンの好きな階層に保存
5. データをELOGメニューConvert、ConvertDataFileを選択します。上記デー
タファイルを指定すると、同じ階層にCSVが作成されます。
6. データを回収した後で、計測を再開するときは、メモリーカードをロガーのカ
ードスロットに戻し、LOGスイッチをSTARTにします。
7-3. 計測データと設定ファイル
計測データは手動でPCから消去しない限り、メモリーカードに残ったままです。そのまま再スタートしても消えることはありません。新たな計測データは新しいファイル として記録されます。計測データの名前は、20YYMMDDHHMMSS.emjのように年、月、日、時、秒の計測を開始した日時で定義されていますから最新ファイルは日付が新 しいものになります。
設定ファイルはソフトで設定した後、Save Setting FileボタンでTo PC, To
Logger, Both、つまりパソコン、ロガー、両方に保存という3通りから保存の方法を選択できま す。Bothで両方にバックアップを取っておくと何かの時に便利です。設定ファイルの名前は保存時入力したファイル名になります。入力は半角英数16文字の制約がありま す。基本的にはこのファイルの中身は他の汎用的なソフトで編集しないでください。なお、セッティングファイルはデータロガーを接続していなくても編集、PC上に保存 だけはできます。