EMJ Legendary Items

 

 

Atmospheric CO2 Gas Control Unit AC-001型

説明:
クローズドセル渦相関方式CO2/H2O測定システム専用設計のガス切替装置。クローズド渦相関法式専用のシステムです。最大流量15Litter/minを達成。サンプルガス流路をとにかくストレートにしたモデルです。2000年、北海道大学天塩研究林に設置、現在も稼働中です。右に見える透明カラムは凝結水トラップ用カラムです。フロートレスレベルスイッチを組込むことで、配管内部の凝結水をトラップ、自動排出します。

 

 

Atmospheric CO2 Gas Control Unit AC-003型(フルスペック)
写真入り取扱説明書はこちらへ

説明:
上記、流量番長がコンパクトになり、PC制御が可能なモデル。外形寸法はLI-COR LI-7000と同じに設計した結果、SUSチューブの曲げ加工は歩留まり最悪で、制作者泣かせの設計。最大流量11Litter/min。電磁流量計を採用し、フロート式流量計による配管内の凝結を排除し流量損失も低減しました。市販インラインタイプのフィルタはエレメントの交換が難しいので、SUS316材削出にて製作。ターンフロータイプとなり、エレメント交換は慣れると1分以内で可能。電磁バルブのコントロールはUSBリレーを使用しPCから制御できます。LI-7000のRS232C出力をPCロギングすれば、本ユニット、LI-7000、ノートパソコンの3点のみのシンプルなシステム構成が可能。Windowsのリモート機能でデータ収集、キャリブレーションなど出来てしまいます。2001年九州大学応用力学研究所、九州大学力学シミュレーションセンターにより福岡県対馬青海の山中に設置。写真はカバー(フタ)を取り外した状態です。

 

Atmospheric CO2 Gas Control Unit AC-004型

説明:
AC-004型は、姉妹品のAC-003型からPCリンクユニット、密閉ふた、NDIR&AC-003コントロールソフトウェア、DC電源などを省略。ガス切替装置だけの機能に絞り、シリーズ最小サイズにしました。で、なんでフタまで取ってしまったかというとタワーに設置する際、キュービクルという密閉箱に入れてしまいます。ダイアフラムの交換などで手が入りやすいようにフタがないのです。必要なものしか付いていない仕様ってことです。軽量なのでバックパックに入れて運べてしまいます。

 

Atmospheric CO2 Gas Control Unit AC-004-HD型
説明:

AC-004型を改良、使いやすくしたモデルで、SUS配管をフッ素樹脂チューブに、SwagelockユニオンをPISCOユニオンに変更する事で歩留まりを良くし、流量計も電磁式ではなく浮子式にすることでコストを抑えました。その一方でキャリブレーション専用流量計を増設、内蔵部品個別にスイッチを設置、USBポート、給排気ポートなど普段使わないポートは全て背面配置、Windows対応のAC-004専用システムプログラム&LI-COR分析計用データロギングソフトウェア(他メーカーの分析計には非対応)を附属するなど汎用性を優先して改良しました。分析計、パソコンをお持ちで有ればあとは本AC-004-HDを準備するだけで各種観測が可能なパッケージです。外寸法は米国LI-COR社LI-7000と同程度(ノブなど含まず。)に納めていますので本機の上にすっきりと設置できます。AC-004シリーズで唯一量産可能なモデルです。(※LI-7000専用というわけではございません。)

標準仕様一覧

サンプルガス流量計レンジ 最大15Litter/min
キャリブレーションガス流量計レンジ 最大500mL/min
リファレンスガス流量計レンジ 最大20mL/min
サンプルフィルター E.M.J. TF-55(φ55の疎水性フィルター100枚附属)
電源 AC100V
エアポンプ 榎本マイクロポンプDM707BV※他種のポンプも搭載可能
電磁バルブ設置数 標準4個(最大8個まで増設可)
チューブサイズ 外径1/8インチ(校正ガスライン)、1/4インチ(サンプルガスライン)
サイズ 横370mm、高さ180mm、奥行き260mm
標準付属品 Win対応AC-004専用システムプログラム&LI-COR分析計用データロギングソフトウェア、ACコード、
取扱説明書、φ55疎水性テフロンフィルター100枚(内一枚はTF-55に設置済)

 

高精度CO2キャリブレーター CGM-100型

説明:
分析計の再キャリブレーションを現場で簡単に行うことが出来るガス混合装置です。高精度デジタルマスフローコントローラー2台でガス流量をセットし、内蔵するガス混合チャンバーで混合、希望の濃度のCO2ガスを出力します。このガスをNDIRのサンプルセルに流すことで多次元のキャリブレーションが可能です。附属のWin対応CGM-100専用ソフトウェアにより操作は簡単。準備した高濃度と低濃度のCO2ガス本装置に接続し、背面パネル上部にあるRS-232C端子を通してPCに接続します。各校正ガス濃度をソフトウェア上のブランクに入力し、希望の濃度を設定するだけであとは本装置にお任せして下さい。
LI-7500他ゼロガスにCO2フリーガスを要求する分析計には正面に設置したソーダライム入りのカラムを通過させることで、CO2を除去、CO2フリーのガスを製造できます。写真のモデルは配管が外径4ミリの仕様ですが標準モデルは1/8インチです。LI-610が水蒸気濃度のキャリブレーターとすれば本装置はCO2のキャリブレーターと位置付けできます。

 

校正ガス流量計レンジ 最大500mL/min
リファレンスガス流量計レンジ 最大20mL/min
電源 AC100V
内蔵マスフローコントローラー 日立金属製デジタルマスフローコントローラ
チューブサイズ 外径1/8インチ
標準付属品 Win対応CGM-100型専用システムプログラム&LI-COR分析計用データロギングソフトウェア、ACコード、取扱説明書、

 

PP SYSTEMS社製CIRAS-1の改造
CIRAS(サイラスと読む)の初期型でアラビドプシスの個葉について呼吸量を測定したい、しかしながら予算は厳しいという状況でしたので好きに改造させていただきました。写真はもう既に使い込んだ時点での撮影になります。インチ規格の採寸で手間取りましたが、φ10で極薄の嘴(クチバシ)を作りました。図面のような新設計のチャンバーヘッドと入れ替える手法ですから、後日元に戻すことが可能です。低予算でアラビの計測を実現できたと喜んでいただけました。

 

LI-6400向けアラビドプシス測定用マイクロチャンバーMicro Chamber for the Arabidopsis measurement
説明:

もはや説明の必要がない程有名な6400ですが、今回も↑のサイラスと同じくアラビドプシス(シロイヌナズナですね)の個葉について呼吸量を測定したいというご要望です。一応アラビ用のチャンバーはメーカーから出ているのですが、これが実際に使ってみると計測できない、葉温を計測できない、などの不具合があるらしいです。毎度インチ規格の採寸で手間取るのは同じです。計測部の直径がφ8で、極薄の嘴(クチバシ)を作りました。日本ではあまりに高額な機器なので、本体に手を加えることはせず、チューブユニオンを装着できるアダプタを作り、ネジ4本で組み込める設計です。標準のチャンバーヘッド(分析部)はアラビに対して大きすぎますので、チューブを介して分析部と切り離しました。これはハンドリングだけが目的です。葉温の計測も行えるように極細の熱電対を下クチバシ中央仕込んでいます。これは分析部にコネクタで刺すだけで装着可能。上部には光ファイバーを装備できますので、汎用的なLEDやハロゲン光源を使った照射が可能です。小型三脚と組み合わせて使用しますが、写真のように三脚が巨大に見えるほどに小さなチャンバーです。当然ながらファイバー装着部にはサファイヤガラスでガスの流入を止めていますからファイバーなしでも使用できます。開閉機構は通常とは異なり、クチバシを垂直移動する構造です。この理由は、アラビドプシスのような小さな薄い葉を空気漏れなく挟み込むには理想的な動きだからです。またバネを使う構造ではクチバシのクリアランスが小さいほど締め付けが弱くなりますので、その逆の特性を持つマグネットをクチバシの中央内側に装備する事で挟み込みの圧力をかけています。ネオジウムは強力なので十分なクランピングが可能になってます。設計の打ち合わせは6ヶ月に及び、設計変更5回という執念の作品です。

 

MIJ-04 The ASHI-BA Tower for the Observation
観測用足場タワー
足場鋼管を使用したタワーを通常製品に加えました。国産足場資材だけで施工いたしますので、安価な施工、いつでも撤去が可能になります。きっかけはさるお客様からの電話でした。長期に渡って樹木の調査に必要だが、設置場所が大変な場所にあるので大手ゼネコンから断られてしまった。との事、もちろん現場を見に行ったわけですが、自分の体を現場に運ぶので精一杯という環境、要するに道がない山の頂上という環境です。数年先の撤去も考えるとそうコストはかけられないわけです。こういう需要があるんだなあとは思いましたが、要望にお応えするのは無理だろうと思いました。しかしながら弊社とおつき合いのある施工会社の現場監督は「やれる」と・・・。こういう次第です。


全景の撮影は不可能な場所でした。
暫定カタログはこちら

 

MIJ-05 The Robotic Gas Sampler 64Ch. Version
ロボット型ガスサンプラー64チャンネル

説明:
「現場に設置している自動開閉タイプの土壌呼吸チャンバーから3時間毎に1週間以上にわたって無人でサンプリングする装置を。現在は人力でやっており、そりゃあ忙しい。サイトが増えたらどうしたものやら・・・。」とのご要望がございました。北海道大学大学院 農学研究科 環境資源学専攻地域環境学講座土壌学分野当初は得意な電磁弁をたくさん付けて・・・と考えておりましたが、一日7本のバイアルを消費、一週間で49本、ゆとりを見れば8×8=64本という、バルブの数がばかばかしい装置になってしまいますし、また64チャンネルのシーケンスユニットと言えば需要はあまりないだろうし、と言うことは泣く子も黙る金額なんだろうなあと。そこで、今回はロボット型のガスサンプラーを作りました。ステージ上面には64本のバイアル瓶がずらりと規則正しく並んでおり、その上部のゴムキャップを写真の様な汎用の針で刺していき、針の中にはガスの流路としての穴があってそこからバイアルへガスを導くという構造です。完成後、バルブ式で進まないで良かったと思ったのは、針を刺すとき以外はバイアルにはチューブなどの異物が接続されませんので、漏れなどのトラブルが無いわけなのです。電磁バルブだと長時間では結構漏れます。バイアルの中身はガスクロで分析されますから、その漏れの影響は確実に一発で発見される→クレーム→悩む→作り直し、というストーリーになっていたでしょう。電磁バルブってそもそもある程度漏れがあるのが普通という代物です。流量計は浮子式ですが、別にマスフローじゃなくてもこれで十分。(バイアルで自動的に定量できてます。)シーケンサーにはOMRONのZENという汎用のものを採用しました。ラダープログラムによる制御で、ロボットが動くタイミング、ポンプのオンオフ、土壌呼吸チャンバーの開と、閉、つまり4出力を制御しています。輸入品のロガーのように熱暴走とかタイミングがずれたりとかそういう不安材料がなく、スタンドアローンでひたすら仕事します。用途は様々考えられますが、特に土壌ガスサンプラー、大気ガスサンプラーとしてお使いいただくのに向いてます。もしくは、ポンプと流量計を変更すれば液体のサンプラーなんかにも使えると思います。写真の背景がいまいちですが、これは輸送用の木箱です。つまり「自重が重い」のが唯一の難点です。約20キロあります。正面の赤いボタンがやけに目立っておりますが、これは自爆ボタンではなく、緊急停止ボタンです。

カタログはこちら。インストラクションマニュアルはこちら。

 

 

MIJ-07 Fruit Photosynthesis Measurement System
果樹呼吸測定システム
English Catalogue is here

説明:
果樹呼吸測定システムについて設計製作依頼を受けました回答がこちらです。左が果樹を囲うチャンバー、右がコントローラーです。現場で用いるので可能な限り電気を使わない条件に対応するために全手動にて操作できる仕組み(コメント:予算の制約もあるんですが・・・。)です。ガスを循環する配管の場合、果樹が発生するエチレンガスの影響から急激に腐敗してしまう為、フロースルー、つまり、標準ガスをチャンバー下部から導入し、上部から排気された呼吸量に応じた空気を分析計で計測するという仕組みです。校正ガスは任意の濃度で製造できますから、例えば0ppm-CO2ガスでも、380ppm-CO2ガスでも好きなようにCO2環境を調整し、排気をモニタする構成です。NDIRの分解能や精度には限界がありますから、流入空気の流量を押さえることで、そのダイナミックレンジを上げる流量セッティングにて計測するわけです。フロースルーの良いところは連続計測が可能である点です。クローズド配管の場合、チャンバーとNDIR間で同じガスを循環し、その濃度上昇速度(傾き)を見ることで呼吸を調べますが、確かにNDIRのダイナミックレンジを有効に使えるのは確かです。しかし、果樹呼吸の場合には、エチレン、湿度、圧力、温度上昇の問題でなかなかうまくいきませんし、失敗例を良く聞きました。チャンバーからの漏れ空気も大きく影響しますね。
今回は、果樹を生きたまま測定すると言うことで、チャンバー上部の蓋は二分割する構造です。果樹の上にある茎を回避する為ですが、どうしても茎周辺部だけはワンタッチというわけには行かず、非硬化パテ(エアコン配管パテですね。)を使ってシールします。微細な漏れは恐らくあるはずなのですが、チャンバーの外に逃げるだけでNDIRの計測値には影響しませんから、これもまたフロースルーの良いところでしょう。チャンバーは汎用カメラ三脚に固定できるように設計しています。これに組合わせる分析計は何を使っても良いです。セル容積が小さくなければならない、応答速度が・・・等はどうでも良いように設計してます。上部分割の蓋には実はφ4マグネット4対を仕込んでおり、中央分割部分のスポンジを締め付ける構造です。

 

MIJ-08 The Portable Insect & Soil Respiration Measurement System
屋外携帯型昆虫及び土壌呼吸測定システム

説明:
森林生態系の炭素循環に関する研究では、植物による二酸化炭素の固定のみが着目を浴びてきました。その一方で、シロアリ、ミミズなどの土壌動物や、土壌中のカビ、バクテリアなどの微生物による枯死植物の無機化については観測報告が少なく、その為の道具も多くはありません。これら生物の二酸化炭素放出速度の測定手法はいくつか考えられますが、ガスクロマトグラフィーによる測定では、サンプル採取後の輸送時間が大きく影響する可能性が高く、精度の良い値を得るためには調査地で迅速に測定を行う必要があります。MIJ-08は屋外で土壌や、昆虫の呼吸速度を計測するために必要な物を全てパッケージしており、サンプル採取から測定までを迅速に実施できます。昆虫チャンバーと土壌チャンバーを複数準備すれば、効率的な作業が可能です。
カタログはこちら
今回はシロアリ呼吸と土壌呼吸をターゲットに設計製作しましたが、流路と、チャンバー形状を変更すれば融通が利くシステムです。昔からなかなかうまく同定できない植物プランクトンの光合成速度、動物プランクトンの呼吸測定や、小動物の呼吸、株単位でしたらアラブドプシスの光合成速度、等々に適用可能です。そういうニッチなオファーお待ちいたします。

<特徴>
・赤外線CO2分析計他、必要な物を全てパッケージングしました。
・4Ahのリチウムイオンバッテリーを2個搭載し、屋外での長時間計測を実現しました。
・消費電力を節約するために可能な限り手動にて操作する仕様です。
・ソーダライムカラムを装備し、外気からCO2フリーのガスを製造できます。
・強固な防水ケースに納めていますから、海外での調査にもハンドキャリーで携行できます。
・土壌用チャンバーの内径は「午後の紅茶スチール缶」の外径に合わせてます。
つまり、土壌のサンプリング方法はご想像の通り、この缶の規格は世界中にあり、入手性は◎です。

<注意>
必要な物を全てパッケージしてますが、ノートPCだけは含まれておりません。
別途販売可能ですが、もはや何処でも買えますしご準備いただいた方が良いと思います。

 

 

MIJ-09 The V-Shaped Weir for the Hydrological Observation Vノッチ型量水堰
説明:
水文学的循環の研究には欠かせない量水堰です。正確な流量の計測のために、渓流に設置して一度流水を静水池に貯水し、流出口(ノッチ)から流下させる方法で流量を検出する構造です。流量の検出は静水池の水位を連続的に記録する必要がありますので、別途水位計などを設置して使用します。全幅、全高は設置個所の地形や岩盤による制約を受けますので、標準寸法は目安で、設置個所に合わせた施工となります。水位-流量曲線(HQ曲線)の係数は設置後に実測を行なう事になります。日本の標準的な気候において、本量水堰が対応する流域面積は約3haになります。
世界初(多分)の量水堰カタログはこちら

右が90°ノッチ、左が120°ノッチです。流量に応じて使い分けます。とはいえ、流量がわからんからこそ堰を設置するんですが・・意味不明。念のためにノッチだけを必要に応じて入れ替えできるような設計です。ノッチの重量は大人1人くらい。エンドユーザーでもできなくはない作業です。堰の上に設置したのは観測機器用の物置です。
撮影:森匠(広角20mm)
2006年12月末設置完了。バシッとした新品なんですが、何故か雪景色に溶け込んでおります。見てのとおりMIJ-09は弊社製品の中では一番の長寿命製品となります。30年以上はこの場所に居座り続けるでしょう。今回の設置場所は材料の運搬、設置に関してはなかなかに労力を要する所でしたので、現場監督の森匠さんは、「日本中何処でも作る。」と仰ってます。できることなら、氷点下になるシーズン以外でお願いいたします。
2007年1月9日、お客様一同に御参加頂きまして、通水式を執り行いました記念撮影。右はセンサー類を設置する塩ビ管VU200。
撮影:森匠

 

MIJ-10 Soil TensioMeter 土壌テンシオメーター
説明:

古典的な、ポーラスカップ、水、圧力計を使ったテンシオメーターです。土壌のpFを定義に基づいて計測できることがメリットです。LOGの演算が必要ですが、MIJ-01データロガーのPhysical Value Settingで対応できます。欠点はpF値が大きい乾燥した土壌の場合、水の補給が頻繁に必要になるため、pF0~2.8程度が実用域なことです。植物と土壌の水ポテンシャルの関係に関する測定で在れば多くの場合は十分です。機械的仕様としてはpF0 to 3(0 to -100kPa)が測定範囲です。
仕様書はこちら

MIJ-11 The Mechanical Shutter Control System 蛍光反応測定用機械式シャッターコントロールシステム
説明:
植物の蛍光反応を研究している九州大学農学部様から依頼を頂きました。「msecのオーダーで2系統のSCHOTT社のハロゲン光をON・OFF制御したい。一方が照射している間にもう片方が閉じるという動作。」との要望でした。ハロゲンはご存じのようにオンオフに対する反応が秒単位です。LEDにすれば応答性はよいですが、光量が不足するので使用できません。ハロゲン光を照射し続け、機械的に断続するしかないと言う結論から、カメラのシャッターを流用する方針で開発をスタートしました。使用したカメラはNikon F90を2台、このカメラはなんと1/8000のシャッタースピード。ただし、今回は外部からコントロールするので、バルブモードのみを使用します。以下のようなバルブ開時間と閉時間になりました。555タイマーICを核に1、5、10、20、40、50、100、250、500、1000、10000、20000 msecの中から任意に選択可能に作っています。F90は最終的に写真のお姿になりました。本体には穴あけなど一切しない設計ですから、いつの日か「カメラ」として使うことがあるかも知れません。気になるシャッタースピードですが、電子ペンレコを記録計に、LI-190をディテクタに使って実測して頂きましたところ、ジャスト1msecで光束を切断できました。これは35mmサイズのシャッターをフルに使用した場合の結果ではなく、φ6mmという光束のファイバーをシャッター中央部に0.5mmの距離で配置し、その直前をシャッターが通過する故に出された結果です。(フルサイズで使用したら35/6=6msecになるでしょう。)予想外の出来事は1、5、10、20msecの信号をF90が受け付けないことです。これはF90のレリーズポートに仕様上の制約がある為です。20msec以内で手動でオンオフする人はいないと言うことです。そもそも使い方を間違えているのはこちらですから文句は言えません。
仕様書はこちら

 


機械式シャッター部。背景のSCHOTT2台から光ファイバーでカメラに導光し、シャッターで断続、前面の光ファイバーからタコ足ファイバーへ入射します。
黄、青、黒のラインが2組、それぞれ2台のF90のレリーズポートへ接続されます。右上がコントローラーの電源スイッチ、真ん中が時間設定、赤いボタンで動作開始。 WALZ社OLD PAM(PAM101)、SCHOTT光源、沢山の光ファイバーと連結した全景。
ファイバーが刺さっている為光は見えませんが、右と左は逆動作します。 右がノーマルオープン、左がノーマルクローズで動作します。
背面にはSHOTTからファイバーが突き刺さります。シャッター面とファイバー端面間の距離は0.5mm。前面も同様。光りのロスを最小限にします。

MIJ-13-Portable Weather Station 携帯型気象計
説明:
携帯型の気象計はいろいろあるんですけど、「精度良く」という項目を無視した仕様(一方でそれなりに安価というメリットは確かにあります。)しか探せないのが実状です。特に温度、湿度はラジエーションシールド無しで一体何を計っているのか疑問です。これを根拠にまともに使える携帯型気象計を作りました。弊社が最近好んで使っているDeltaOHM社(イタリア)製の温度、湿度、光量子、大気圧センサーとマルチファンクションデータロガーを組み合わせ、リチウムイオンバッテリーを別途装備した携帯型気象計です。総重量は7.5kg(リチウム用充電器含む)です。写真の通りカメラ用のアルミ軽量三脚を採用してますから、その利点として全高87~187cmまでの間ではありますがハンドルをくるくる回して調整できますし、光量子センサーのレベル出しが容易です。AC電源はないけど自動車用バッテリーやソーラーパネルの設置まではやりたくない、観測期間も短め、現場設置作業時間は短くしたい、でも高精度に計測したいという用途に適しています。全高調整機構は鉛直プロファイルを測定する時などに便利ですし、1ユニットが軽量小型なので多数の地点の観測にも適します。置いて帰るだけです。ケースにはおなじみのペリカン(L406×W330×H174mm)を採用し、サイドに防水ケーブルグラントを装着しました。リチウムイオンバッテリーとロガー本体の電池を併用して約10日連続稼働します。熱線式風速計、放射収支計、アルベドメータ、日射計などを接続することも可能です。

 


MIJ-14PAR-Quantum Sensor 光合成有効放射センサー(光量子センサー)
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写真はプロトタイプです。販売する製品は黒アルマイト色になります。

説明:
光合成に有効に使われる400~700nm範囲の光だけを捕らえる分光特性と、1970年代に定義された光合成有効放射に一致する感度特性を持つ光量子センサーです。防水対策として筐体からケーブルを直出しせず、バルクヘッドコネクタを封入しています。光センサの長期ドリフトの要因は、UV/IRフィルタの劣化がその主要因です。熱、水、酸素が劣化要因なので、水と酸素を除去する薬剤を封入しています。使用するフォトダイオードの波長感度特性はPARの定義に合わないので、これを合わせるために色ガラスで補正を行っています。拡散板については、紫外線防止剤入りポリカーボネイトが一般的ですが、劣化の一要因となるため、弊社ではガラス製拡散板を採用しています。太陽→拡散板→UV/IRフィルタ→色ガラス→フォトダイオードの全てにおけるオーバーオールでの波長感度特性は上記グラフになります。写真ではオプションのネオジウムマグネットベースを装着していますが、これが無くても、M4ねじ穴が底面にありますので、工夫次第でどこへでも設置できます。

2009年2月 アンプ付きに仕様変更いたしました。これまで通りアンプレスで使用することもできますが、外部抵抗でIV変換する事の測定精度への影響、特に温度特性が問題であることがデモ器を通じて発見しました。アンプレスで計測する場合にはその辺にあるPARセンサーと同程度の温度特性ですが、アンプを使うと1/20程度まで温度ドリフトを押さえられます。それ故、是非アンプを使用して計測していただきたく思います。なお、アンプを装備しましたが単価は据え置きです。仕様の詳細はマニュアルで確認願います。

2011年8月 弐型を販売開始致しました都合で、製造中止いたします。アンプレス仕様のみは部品在庫が切れるまでは受注生産対応させていただきます。

 

MIJ-17-Hypergravity Treatment System for Plants 過重力栽培装置
カタログじゃないけど概略図面
説明:
弊社の場合、いつの時も妙な開発案件が舞い込むポジションです。それは解っているけれど、これは特に妙でした。2009年に設計製作した楽しい機械、過重力栽培装置です。論文化されているので公開します。長いおつき合いのK大学K様。オーダー内容は、「無重力の方はNASAがやってるから、加重力を陸上でやるウンヌン・・・まあいろいろと疲れるねえ。」「結局はだ、沢山の植物をポット毎回してね。3Gを目標。あとは適当によろしくね」って最後の5秒だけが重要な話。要するに、植物用メリーゴーランドですね。要件は5秒だけって、ポットの重量、目標加重量がわかれば自然と設計仕様は決まる事を見抜いてるんでしょうねえ。それは正解でしてあまり悩みはないわけで。ただ、加工屋さんの納期がちぃと問題だった記憶があります。結局100Gは楽勝って事になったんですけど、まあそこまでは使うことはなかろうねってスペックです。スポークだけはマウンテンバイク用を流用。操作はヒモコンで離れたところから行います。べつにオーダーされてはいないけど、非接触回転計で回転数をモニターも出来るんだっけ。もう一度作ることはないだろうなあという機械です。需要がないですし、要するにただ回るだけの機械です。事故予防の透明円筒が高かったなあというのも思い出しました。φ846mm特注手曲げなので、高くてもしょうがないですけど。そう言えば、これもオーダーされてなかったっけ。

 

Atmospheric CO2 Profiler ACP-1002型
説明:
室内実験&野外観測両用の地上2点(最大10点まで増設可能)のプロファイルを得ることができます。ペルチェタイプの電子冷却除湿装置、過塩素酸マグネシウムカラム、エアポンプ、電磁バルブ、マスフローコントローラーなどを内蔵しています。外部にノートPCをUSB経由で接続するだけで機能します。野外観測では空気力学的傾度法向きです。流量レンジは500cc/min以下の仕様ですので、渦相関法には向きません。LI-7000、6262、6252などと併用します。2001年九州大学総合理工学研究科大気海洋環境システム学専攻にて使用中。風波水槽にてガスフラックス交換係数を測定。Liss&Marlibat式は越えられそうです。

Dissolved CO2 Profiler DCP-2002型
説明:
室内実験&野外観測両用の水中2点のプロファイルを得ることができます。ガス透過膜型(メンブレン)気液平衡器を2台外部に接続し、2地点のpCO2を交互に計測します。ペルチェタイプの電子冷却除湿装置、過塩素酸マグネシウムカラム、電磁バルブ、マスフローコントローラなどを内蔵しています。外部にノートPCをUSB経由で接続するだけで機能します。LI-7000と併用。2001年九州大学総合理工学研究科大気海洋環境システム学専攻にて使用中。風波水槽にてガスフラックス交換係数を測定。右写真は蓋取ったとき見える内部構造です。日立金属製デジタルマスフローコントローラ、緑色の機器がUSBリレーです。