蒸散測定・光合成蒸散測定
Overview
気孔開口部は葉表面の拡散コンダクタンスにより植物葉からの蒸発散、光合成用のCO2吸収の両方をコントロールする重要な役割を持ちます。拡散コンダクタンスの測定は植物の水分状態の重要 な指標で、環境変数への植物適応や植物成長に対する貴重な情報 を提供します。
AP4は、使用雰囲気環境をリーフチャンバーにより密閉し、リーフチャンバー内に乾燥ガスを送風し、チャンバ ー内部の水蒸気密度の上昇速度をチャンバー内に装備された相対湿度センサーを用いて、気孔コンダクタンスと 抵抗値の測定を行う構造です。また、湿度センサー近傍に装備された温度センサーにより湿度計測値のフィード バック、並びに、自動的に乾燥ガスの送風、計測を繰り返す事で、正しく、再現性の良い計測を実現しています。 校正についても付属する校正プレートを使うことで、現場で簡易に日常的に実施できる仕様です。測定パラメー タは、コンダクタンス、チャンバー内部温度、葉面温度、PAR(光量子有効放射)です。
Overview
LCpro T Advanced Portable Photosynthesis Systemは、屋外で光合成速度及び蒸散速度の測定を行ないます。
小型、軽量、短いウォームアップ、長時間稼働というフィールドユーズの条件を満たしつつ、研究レベルの測定精度を確保しています。 また、外気を本体内部のバッファータンクを経由する事で、CO2ボンベを使用しない測定時に安定した濃度 のベースガスを導入する工夫がされています。
CO2の測定に用いるIRGA(赤外ガス分析計)をチャンバー ヘッドに組込む事で、事実上十分な応答速度を確保しています。また、クローズドセルを採用することで長期安定性を確保しています。1983年に登場したLCA-2から20年を経過して1300台以上の出荷実績は、このような無理のない設計から得られる信頼性を元に築き上げられています。