樹木診断: ピカス 樹木内観診断システム PiCUS Sonic Tomograph
弊社では平成16年7月よりピカスの取り扱いを開始しました。
ピカスとは樹木内部を診断する機材でこれまでの樹木診断装置とは比較にならない程インパクトのある結果が得られる装置です。ご存じのように音は、固体>液体>気体というように密度の順に伝わりやすい性質を持っています。音が樹木内部を伝わるときも同様です。健康な部位は密度が高く速度が上がり、腐朽を受けた部位は密度が低く速度が下がります。
PiCUS Sonic Tomographでは、この「腐朽と音の関係」というシンプルな原理を応用することで断層画像を測定しています。
使用方法
1.樹木のサイズから測点の数を決めるため、目視検査を行います。
2. 3点テストか2点間スキャンにより、樹木の状態をおおまかに調査します。
3. MP の位置を設定し、測定点の全てにクギを打っていきます。
4. 全ての測定点の位置のデータを取ります。
5. 樹木データ(樹種名、測定番号、測定高など)を入力します。樹高はピカスの半自動樹高測定機能を使用して測定します。
6. 樹木にピカスを取り付けます。
7. 電子無線ハンマー(PRHD)で MP 上のクギを打ち、音波調査を行います。
8. 断面画像を読み取ります。
9. ピカスを幹から取り外し、クギも取り外します。
10. パソコンに測定データファイルをダウンロードします。
キャリパー(オプション)
キャリパーはオプション品ですが必要不可欠なツールになります。
測定ポイントの位置を正確に計測することにより正確な断層画像測定が可能。
・測定レンジ:0 ~ 1630 mm 又は 0 ~ 2150 mm(Extension使用時)
・Bluetoothでの通信が可能。
キャリパー使用方法(ビデオの6分50秒からご覧ください)
Sonic Tomograph 仕様
センサー数 | 6 or 12 |
測定ポイント数(autarkic mode) | ~ 24 |
測定ポイント数(PCモード) | ~ 50 |
センサーケーブル | 3.5m |
伝搬時間 | 1 μm |
GPS精度 | 0 ~ 20 m |
電池容量 | 2000 mAh |
電池電圧 | 10 V |
充電時間 | 約4時間 |
サイズ | 550×420×130mm |
重量 |
8.9 kg (case, tomograph, tools , nails) 10.5 kg (case, tomograph, calliper 3, tools , nails) |