幹周用ロータリー MIJ-02 TypeII 日本環境計測 Discontinued (販売終了)

デンドロメーター MIJ-02 TypeII 幹周用ロータリー Discontinued (販売終了)

特徴

・ワイヤー式を採用したことで装着直後から計測が可能

・ポテンショとプーリを丸ごと10度回転させることが可能

・ワイヤー配置を幹に近接(5mm)させたことにより、幹周の変化を絶対値で直接計測できる設計

・測定レンジが29mmと広い

・出力はレシオメトリック。ポテンショメータそのものの温度特性を回避

・計測対象サイズは細いものは直径40mm以上の幹の計測が可能。

Introduction

デンドロメータとは植物の成長速度を計測するセンサーのことで、縦方向の成長、横方向(幹周の成長)が古くから計測されていま す。原始的ではありますが、ベルト型のメジャーを樹の幹に巻き付け、その季節変化を目視で読み取る方法が代表的な手法です。この方法はローコストなので数多くの樹木の計測が可能というメリットがある反面、人間が定期的に確認する必要があり、数が増えるとなおさら労力を要求されます。一方、この変位を電気的に読みとる仕掛けがMIJ-02typeIIです。データロガーと組合わせることで、肥大生長を日変化、季節変化の両方、つまり短いインターバルで長期間に渡った自動読取を可能にしています。また目視タイプには不可能なμm単位での安定した計測が可能になります。

Figure 1. 白樫の成長記録 (Click figure for enlarge)

計測期間:4/9~8/18、計測開始時の円周:35.8cm 計測開始時の面積:88.87cm2
計測開始からの面積が14.8179%増していることが分かります。MIJ-02データの解析次第で炭素固定量などの増減解析なども可能です。
10分のインターバルで計測をしているので細かい時間単位での計測結果も解析が可能です。
計測に使用した機器:MIJ-02  & MIJ12 water proof logger

仕様

標準品型式 MIJ-02弐型/W1.0 (センサー・ワイヤー・ワイヤーカバーチューブ)
(ワイヤー1m・ワイヤーカバーチューブ1m)
ケーブル別売り(注文の際、長さ指定)
測定範囲 29059.7um
(φ37000um×π×90DEG/360DEG) 
出力 レシオメトリック
(例:プレヒート5V時に、出力のフルスケールが5V)
分解能 データロガー依存
(5.81194um/mV。MIJ-01の場合0.1um未満、MIJ-12の場合5.8um)
出力の回帰式 dL=29059.7×Vout/Vpre
(dL:変位um、Vout:電圧出力、Vpre:プレヒート電圧)
(MIJ-01の場合 dL=29059.7*X001/5000をPVSに入力)
プレヒート 5VDC(1mA at 5VDC) 
耐電圧 18VDC以下
ピンアサイン 赤:プレヒート 白:電圧出力 黒:コモン (プレヒートGNDと電圧出力GNDが共用) 
トルク 0.03-0.15Nm(0-29mm範囲での実測値)
ワイヤー温度特性 熱膨張係数17.3×10^-6/DEG
(SUS304)
防水能 IP65 (ポテンショ部)
使用温度範囲 -40~100℃ (氷結で固着することはありますが、破壊はしない範囲)
サイズ 幅:50mm 高さ:51mm 長さ:73mm (ケーブル含まず)
重量 110g (2mケーブル、タッピングネジ、1mワイヤー含まず)
プーリ回転角度 90度 (機械的,電気的共に90DEG)
取り付けネジ穴 φ4-4箇所
ネジ規格 ポテンショストッパネジM4-10(六角穴対辺3.0mm)
ワイヤーストッパネジM2-6(六角穴対辺1.5mm)
防水コネクタ規格 住鉱テックCL07D03M(プラグ)が本体側
CL07D03A(ソケット)が付属2mケーブル側
標準付属品
  • ワイヤー1m
    タッピングネジSUS410軸細コーススレッド2本
  • ワイヤーカバーチューブ1m

*特別付属:六角棒レンチ3.0mm,&1.5mm(1オーダーに付き1セットの付属品となります)

オプション ワイヤー延長可能(1m~)
ワイヤー延長した場合自動的にワイヤーカバーチューブも同じ長さ付属致します。

参考文献

ダケカンバの幹周囲長の日変化と環境要因の関係