光量子計 MIJ14 PAR/K2

光量子

光量子計 (アンプレス光合成有効放射センサー)

Overview

光合成は光が重要なパラメーターですが、クロロフィルの吸収波長に合わせた光の受光特性を持つセンサーが光量子計です。これを正しく計測するには、温度特性、入射角特性、波長特性が重要な事項となり、すべてにハイエンドな特性を持つのが光量子計MIJ-14です。

Features

受動型温度補償回路P.T.C.C.を搭載,±0.01%/℃ (P.T.C.C: Passive Temperature Compensation Circuit)

・PTFE製R40の曲面を持つ大型拡散板により、±1.5%入射角特性エラー(0〜79°)

・Siフォトダイオード+UVIRフィルター+HOYALB40+内部乱反射阻止用φ4.0アパチャー

・全ての部品が分解可能で部分修理が出来る設計(バルクヘッドコネクタ部分除く)

・防水コネクタ採用

・水平出し、固定が容易

・長期間の低ドリフト (検証例はこちら

水溜り防止穴装備

レベル調節用とがり先ネジ

内部薬剤

防水コネクタ

1000m耐水試験済

-25℃~+65℃温度特性試験の様子

光量子センサー MIJ-14PAR弐型/K2 アンプレス

外観はアンプ搭載型の弐型と相違はなく、部品の90%以上は共用ですが、アンプを搭載していない代わりに受動型温度補償回路を搭載しています。
同時に光学系の見直しで、実用域の入射 角特性である80°未満の範囲において、過渡特性の向上も得ています。ハイエンドなPARセンサーという要望への回答 です。

ドリフトがほぼゼロ

光量子計MIJ-14の長期ドリフトの実測値

以下は再校正や修理で弊社に送っていただいたMIJ-14シリーズの実測値です。

旧係数が新品を出荷したときの値、検査時係数が弊社に戻ってきた直後の値、新係数が分解、洗浄、メンテ、再組立した後の値です。
年間ドリフト値% = (検査時係数 – 旧係数) / 旧係数 / 経過年数 / 100
最大±0.16%/年になります。
毎年のように校正する必要がありません。

再出荷日 新係数 旧係数 検査時係数 旧校正日 種類 経過年数 ドリフト%/年
2021.01.13 236.772 240.08 240.22 2014.01.22 K2 7 0.01
2021.01.13 280.293 278.91 280.42 2013.12.25 K2 7 0.07
2022.11.10 1.000 1.000 1.014 2012.07.11 Amplified PAR 10 -0.14
2022.11.10 1.000 1.000 1.010 2012.06.21 Amplified PAR 10 -0.10
2022.11.10 1.000 1.000 1.005 2013.05.27 Amplified NIR 9 -0.06
2022.11.10 1.000 1.000 0.993 2012.06.15 Amplified NIR 10 0.07
2022.11.10 230.65 234.26 234.38 2014.08.26 K2 8 -0.01
2022.11.10 239.76 244.84 242.92 2014.08.26 K2 8 0.10
2022.11.10 195.13 198.21 195.98 2015.11.10 K2 7 0.16
2022.11.10 192.48 196.46 194.45 2015.11.10 K2 7 0.15
2023.04.06 185.6785 187.419 187.495 2018.05.07 K2 5 -0.01
2023.04.06 181.2451 184.368 185.260 2018.12.11 K2 5 -0.01

Recalibration and cleaning

出荷から3年後

再校正/洗浄後

MIJ-14カスタマイズ

光量子計MIJ-14は、特定の波長のみ計測したい方様に、特注扱いにはなりますがカスタマイズも可能です。

波長範囲:190 ~ 1100nmの範囲でのカスタマイズが可能

分光器を使用してまで計測したくない方、特定の波長のみを本格的に計測したい方などはMIJ-14カスタマイズバージョンを使用すれば安価で済みます。
また、光量子センサーは耐久性に優れている為、長期計測が可能。
使い方にもよりますが5年は問題なく使用できます。

PAR Sensor MIJ-14 Type2専用マウント(オプション品)

MIJ-14 PARセンサー用マウントの販売を開始致しました。このマウントはポールにしっかり固定できるようにV溝を装備していますので安定感抜群です。また、アルベドの測定にも使用できるようにMIJ-14PARセンサーはマウント上下に設置可能です。MIJ-14PARのみだけでなくMIJ-15LAI/K2も固定できるように部品交換が可能な仕様になっています。

Other information

Specifications

測定範囲  0〜5,000μE
出力  代表値9mV@2300μE、校正係数を###.##μE/mVの表現でラベルに記載
温度特性  ±0.01%/℃以下 
計測単位  μE (μmol・S-1・m-2)
応答速度  0.2μSec
入射角特性  <±1.5% at 0〜79°(<-50%Peak at 80〜89°)
回転角特性  アジマスエラー:<±0.5% over 360° at 60°elevation
主要素材  筐体:A5052、被覆:黒アルマイト、拡散板:PTFE 
使用温度範囲  -40〜80℃
形状  最大外径φ54mm、高さ38.6mm
重量
 センサー部127g、ケーブル重量120g 
ピンアサイン
 白/出力+、黒/出力GND

参考文献

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