プロファイルプローブPR2
土壌水分計を初めて使う方や使う予定の方は、下記Soil Moisture Sensors for beginnerをお読みください。
Overview
プロファイルプローブPR2は、ThetaProbeのマルチ アレータイプでPR2の設計においては、ThetaProbeのADR法を採用してい ます。新しいPR2プロファイルブローブでは土壌の水分含有率のプロファイルを簡単・正確に測定できます。PR2はPR1プロファイルプローブで困難であった粘土質の高い土壌や塩分土壌のような難しい土壌でも安定し た計測結果を出せる様に設計されています。
Features
・精度±3%、再現性1%を実現
・PR2/4:合計4点(10、20、30、40cm深さ)
・粘土や塩分の高い土壌を含め、全ての土壌に使用可能
・深度に合わせて2種類から選定可能
・PR2/4:合計6点 (10、20、30、40、60、100cm深さ)
・HH2と専用ケーブルを使う事で直接接続することが可能
動作原理
PR2とML2xの測定原理は同じADR法に基づいています。プローブは、土壌の誘電特性に反応して水分量を感知 します。水は≒81の誘電定数を持ち、一方土壌粒子のそれは≒4,空気は≒lです。ADR法は土壌水分の変化に非 常に敏感で、その土壌の密度や成分に余り影響されません。delta-Tでは100MHzの高周波帯で検出していますので、塩分、温度の変動による影響をほとんど受けません。ML2xではロッドアレーを用いますが、PR2では一対 のステンレスリングを用いています。
2 ways of measurements
Portable or Installed
HH2 Moisture Meter for portable use
HH2 は、プロファイルプローブからの読み取り値を表示および保存するための読み取りユニットです。 HH2 と PR2 を組み合わせることにより、プローブをアクセス チューブからアクセス チューブに移動できるため、複数のサイトで多点の土壌水分データを収集できます。
*計測したい地点分のアクセスチューブが必要になります。
GP2 Data Logger
無人で計測したい方は、データロガーと組み合わせることをお勧めいたします。GP2はPR2/4を最大3本、PR2/6を最大2本接続可能。
Interval(min) | GP2+PR2/4*1 | GP2+PR2/4*2 | GP2+PR2/4*3 | GP2+PR2/6*1 | GP2+PR2/6*2 |
10 | ~7カ月 | ~4カ月 | ~3カ月 | ~5カ月 | ~3カ月 |
30 | ~1.3年 | ~10カ月 | ~7カ月 | ~1年 | ~7カ月 |
60 | ~2年 | ~1.3年 | ~1.1年 | ~1.5年 | ~1.1年 |
120 | >2年 | ~2年 | ~1.5年 | >2年 | ~1.5年 |
バッテリーは 1 年後に劣化し始める可能性があり、1 年後の推定値は信頼度は低くなります。
概算では、新しい高品質のアルカリ電池が使用されていることを前提としています (GP1 電池の場合は 1.6Ahr、GP2/DL6 電池の場合は 2.7Ahr)。
WET150 の推定値は、同時測定 (concurrent;すべて同時に電源供給) に基づいています。連続測定(sequential)を使用すると、バッテリー寿命を延ばすことができます。
アクセスチューブ&オーガ
専用のアクセスチューブは、土壌水分測定の精度を最高にする為に厳重な公差で製作されていますが、掘削孔 にハンマーで挿入できる程頑丈な強度も兼ね備えています。正確な測定の為にはアクセスチューブと土壌との エア−ギャップを最小にしなければなりません。専用オーガー、は正確な径(通常25mm)で、鉛直に縦穴を掘る事が可能なツールとして使用可能。PR2/4にはATS1アクセスチューブショート、PR2/6にはATL1アクセスチューブを使用 します。
積雪や雨量が多い場所で路地に設置する場合の対策
Step.1
オーガを使って穴を掘ります。
Step.2
穴にアクセスチューブを差し込みます。(アクセスチューブの黒いラインまで差し込んで下さい)
Step.3
PR2をアクセスチューブに差し込みます。ケーブルを接続したGP2をPR2に接続します。PCとGP2を接続してLOGを開始させます。
Step.4
バケツの枠が石に載るように石を配置します(放射冷却によるセンサーの結露と、降雪の荷重から守りたいことが理由から地面とバケツの隙間は石を積むなど、あえて意図的に空ける方が好ましい) 。
Step.5
最後にバケツが破損しない程度にペグで固定して終了です。
Detailed Size
Specifications
型式 | PR2/4 | PR2/6 |
測定単位 | 体積含水率θ(m3/m3もしくは%vol.) | |
測定範囲 | 0.0〜1.0m3/m3(精度補償範囲は0〜0.4m3/m3) | |
精度 | ±0.04m3/m3 (0.0〜0.4m3/m3,0〜40℃の範囲において土壌毎の個別校正を行った場合)±0.06m3/m3 (0.0〜0.4m3/m3,0〜40℃の範囲において個別校正を行わない場合) |
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塩分誤差 | 上記精度に含んでいます。(50 to 400mS/m、0.5 to 4dS/m) | |
感度範囲 | 垂直方向:各ペアのリングから±50mm以内において感度の95% 水平方向:半径100mm以内において総感度の95% |
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温度範囲 | −20〜70℃で測定可能(推奨範囲は0〜40℃) | |
測定ポイント | 合計4点(10、20、30、40cm深さ) | 合計6点(10、20、30、40、60、100cm深さ) |
応答速度 | 1秒以内。(測定時の給電時間は1秒以上を推奨) | |
供給電源 | DC9〜12V | |
消費電力 | PR2/4:<80mA | PR2/6:<120mA |
出力電圧 | DC0.0〜1.0V(鉱物質土壌で校正した場合の0〜0.6m3/m3に相当) | |
ケーブル | φ25.4mmポリカーボネイト、SUS304 | |
サイズ/重量 | 750mm/0.6kg | 1350mm/0.9kg |