植物熱耐性推定蛍光測定器

PlanTherm E-PT 200
植物熱耐性推定蛍光測定器:プランサームE-PT200

Overview

PlanTherm E-PT 200を使用することで、植物、植物懸濁細胞、藻類、シアノバクテリアの熱耐性を簡単に推定できます (Bednarikova et al., 2020, Chen et al., 2023, Ilek et al., 2018, Zhang, et al., 2019)。PlanTherm E-PT200は、サンプルを25 から 75 °C まで徐々に加熱しながら熱ストレスにより細胞膜が崩壊して細胞質から溶媒へのイオン漏出する際の導電率とクロロフィル a 蛍光を同時に監視します (Ilek et al., 2018)。この2つのパラメータをモニタリングする理由は、導電率の変化は細胞膜の熱安定性に関係しており、蛍光強度 (いわゆる最小蛍光レベル – Ft) は、主要な光合成プロセス (チラコイド膜の熱安定性と光合成系 II の機能) に関連しているからです。また、測定された導電率 – 温度曲線により、細胞からのイオンの漏出が発生する際の正確な閾値温度を判定できますので、研究対象の植物の熱安定性の尺度として認識することができます。PlanTherm E-PT200は、小型から中型までの葉または葉片にわたるさまざまな細胞懸濁液および植物材料の分析用に設計されています。

Features

・小~中型の葉、葉片、藻類、またはシアノバクテリアの懸濁液に対応

最大 3 °C/minでサンプルを段階的に加熱

・20~75℃の範囲内で正確な温度測定(±0.3℃)

・1~1,000µS/cm以内の導電率測定

・最小クロロフィルa蛍光強度(Ftレベル)の測定

Applications

基礎的な光合成研究、農業、園芸で次の用途に使用できます。

・植物、藻類、シアノバクテリアの構成的および誘導的耐熱性の推定

・細胞膜の熱安定性測定

・ストレス耐性と順応反応の研究

Accessories

PlanTherm E-PT 200の付属品のご紹介
下記全てが付属しますので他にオプションで必要になるものはございません(各1個付属)。
サンプルホルダー、キュベットとマグネティックスターラーは、別途予備用で購入する事をお勧めいたします。

PCとデバイス

サンプルホルダーとキュベット

温度、熱伝導度プローブ

マグネチックスターラー

PC and Software

・Windows11 プレインストール済みPC

ProfileCon v3 グラフィカル ユーザー インターフェイス

・カスタム分析を実行するためのRソフトウェア

Specifications

Parameters
サーモレギュレーターシステム ペルティエ素子 200w
温度レンジ 20~75℃(最低でも周辺温度より1度下げて設定)
コントロール精度 0.1℃
調節精度 ±0.3°C (<60°C), ±0.5°C (60°C - 75°C)
標準加熱速度 1 – 3°C
加熱時間 (25°C ~75°C) 17 min (3°C/min), 25 min (2°C/min), 50 (1°C/min)
サーモレギュレータユニット
容量 6-ml キュベット
サイズ(H × L × D)  117 mm × 252 mm × 260 mm, 3.25 kg
通信ポート USB-C
サーモセンサー PT 1000
コンダクティビティ センサー Gryf HB, VEL 356
蛍光測定センサー Fluorpen E-FP 100 with Blue light (470 nm) or Red-orange light (630 nm)
PC
OS  Windows10 or 11
通信ポート  USB-C
推奨される設定 Memory RAM 12 GB, Storage 256 GB SSD + 1 TB HDD, Processor > i3
Software 
ProfileCon v3 GUI PlanTherm PT 200 の制御とデータ処理:
• ユーザー定義の調整コースの自動制御のためのサンプルの加熱
• サンプルの加熱調整(1 秒~ 60 分)
• データの記録
• データの分析と保存
技術仕様
入力電源 85 – 264 V/AC
消費電力(最大値) 240W
動作温湿度 5 – 30°C ,0 to 80% (結露なきよう)
付属品
キュベット 6 mL, 本機で使用する場合 4 mlにて使用すること
リーフホルダー 部品2 個とアーレンキー
マグネチックスターラー 2 × 7 mm
*スペアも購入できますので、必要な場合はお問い合わせ下さい。