蒸散測定器 AP4 Q &A

蒸散測定器 AP4 Q &A

Question Answer
1.
Resist(s cm-1)は気孔抵抗か。

1.
気孔コンダクタンスです。

計測器の測定手法も考えたときは、厳密には境界層抵抗と気孔抵抗の和の逆数です。

境界層を含んだ葉の表面から大気までの水蒸気の拡散係数と言い換えてもいいです。

葉肉抵抗も葉の表面の内側に存在するのですが、それがどの程度かは葉の水ポテンシャルにもよります。 

2.
Resist横の表示msはどのような値か。
2.
AP4にとっての計測の生データです。

AP4は葉をクランプしたチャンバーの湿度の上昇速度を計測することで蒸散速度を計測しているのですが
計測前のRHの初期設定値は雰囲気湿度近傍に合わせますが、例えばそれが60%RHとしたとき
60%RHあたりで乾燥ガスを自動で吹き込みます。そうすると40%RH台に下がりますが、そこから湿度は気孔から放出される水蒸気によって上昇し、60%RHあたりまで上昇します。そこでまたAP4は自動で乾燥ガスを吹き込みます。
この動作の繰り返しで再現性を確認しつつ、再現性が取れた段階でオペレーターがログするシーケンスです。
AP4は上昇速度の算出にRH%の値と上昇するまでに要した時間msの両方を必要とします。
3.
仕様の測定項目にあるPARですが、読み込んだデータのLight(mol)と同じですか。
PAR(光合成有効放射)の単位µmol m-2 s-1
とは異なる値か。
3.
µmol m-2 s-1やµEを意味しています。省略して表示していることになります。
4.
仕様の測定パラメータのコンダクタンス(5.0~1200 mmol m-2 s-1)は測定データのどの項目ですか。
また、気孔コンダクタンスとは違いますか。 
4.
データの表示は例えば以下のようになってます。

Time     Plant    Leaf     Resist    ms    Cup T    Cup-Leaf    Light
10:36    1          5          0.44       99     29.9       -0.4            830

ここでのResistは気孔コンダクタンスscm s-1です。単位が違いますが、その単位変換をエクセルシートで行っていただいており、蒸散速度で表現するとmmol m-2 s-1の単位になります。
現実的にはコンダクタンスの値で表現した論文もありますし、蒸散速度で表現した論文もありますし、
時代や好みで分かれているようです。
例えばPARもµmol m-2 s-1で表現することもありますしµEで表現している論文もあります。

ワークシート/E蒸散速度の算出方法について

Question Answer
1.
El、Eaに入力されている計算式はどのような意味か。
このような係数があるか。
1.
葉の内部と気孔の外側の水蒸気濃度勾配を表現しています。

コンダクタンスと蒸散速度の単位換算時にそれぞれを葉温度から算出します。
2.
Eの計算式で分母がResistのみなのは葉面境界層抵抗=ゼロということですか。
2.
葉面境界層抵抗の単独での計測は不可能に近いので、境界層抵抗と気孔抵抗の合計された抵抗の計測になります。

その意味で、コンダクタンスではなく蒸散速度で表現している文章が多いのかもしれないです。