データロガーなどへの配線/配置/立ち上がり



<配線>

MIJ-14シリーズの標準品では電源が必要です。DC12Vを配線して使用し、その消費電流は1mA未満となっています。連 続、プレヒート(エキサイテーション)どちらの駆動方法でも対応し、ディファレンシャル、シングルエンドの両方で 使用できますが、以下に各配線時の注意事項を記載します。

  • ディファレンシャル接続 理想的な結線は、ディファレンシャル接続です。茶と黒が分離している配線になります。
    茶/電源-(DCGRAND)
    白/信号+
    青/電源+(+12VDC)
    黒/信号

  • シングルエンド接続の場合
    一部のデータロガーなど、内部でシングルエンド接続になっている事があります。(茶と黒が共通のコモンになる配線 )この時、MIJ-14の出力は約2.5mV(2.5μE相当)シフトします。出力から2.5mVを引いた値を計測値としてください 。このシフトは真っ暗でも明るいときでも同じ値でシフトしています。Y=AX+BのBに相当。(MIJ-14ではA=1)

    例1)明るいとき。出力2002.5mVのとき、2002.5-2.5=2000.0μEが計測値。 例2)真っ暗なとき。出力2.5mVのとき、2.5-2.5mV=0μEが計測値。

    茶/電源(COMGRAND)
    白/信号+
    青/電源+/(+12VDC)
    黒/信号(COMGRAND)

上記は5m標準ケーブルの時の値であり、延長するとシフトの値は変わります。簡単な方法として、センサーを真っ暗な 環境に置いて、そのときの値を計測し、それをシフトした値と見なす事ができます。

  • 樹冠下での測定時にお奨めする配線 MIJ14シリーズはSNが良い事が特徴の一つですが、実際の計測時には使用するデータロガーの分解能に依存してしまい ます。2600μEをフルスケールとして計測するには±5Vスケールに設定して使うことになりますが、13bit時で分解能 1.22μEという低い光量での計測時に十分な分解能を得られない事があります。この場合、2chを消費しますが、MIJ-14 の出力を例えば1chを±5Vレンジに設定し、2chを±20mVに設定し、MIJ-14の出力を両チャンネルに分岐して接続しま す。2chは20μEより大きい入力時には記録不能になりますが、1chが分解能1.22μE、2chが分解能0.0048μEで計測出来 るというメリットが出ます。注意点は全チャンネル絶縁仕様のロガーの場合にこの方法が使えるという点です。

ロガー分解能(分解数) 10bit(1024) 12bit(4096) 13bit(8192) 14bit(16384) 16bit(65536) 18bit(262144) 
±20mVスケール時のmV/digit 0.0390625 0.009765625 0.004882813 0.002441406 0.000610352 0.000152588 
±5Vスケール時のmV/digit 9.765625 2.44140625 1.220703125 0.610351563 0.152587891 0.038146973



<設置>

設置は確実に、かつ水平に固定してください。MIJ-14の底部は水平器台になっています。120°で配置された3本のM4ネ ジを使って水平を決めます。固定は付属の30mm長さのM4ネジ2本で行います。下の図のように固定ネジ穴のP.C.D.は 45mmです。固定する相手に45mm間隔でφ4〜5mm程度の穴、もしくは、M4のメスネジを開け、固定します。


<立ち上がり、立ち下がり時間(プレヒート時間の注意>
MIJ-14シリーズは電源投入後0.05秒経過後以降の出力値を有効としてください。電源遮断後は0.90秒かけて出力が0に なる特性を持っています。