研究例その@
大気海洋間のCO2フラックスの観測(ハウステンボスにて)
現在、大気中の二酸化炭素は毎年約1.5ppm/year増加していることが観測により確認されているが、その増加量は化石燃料の燃焼によって大気に放出される二酸化炭素の内60%に過ぎない。そして、残りの40%の吸収先は現在でも解っていない。海洋あるいは、植生が吸収先としての可能性が高いが、どちらにどれだけ蓄積されているのかは未解明の状態である。そこで、大気および海水中の二酸化炭素濃度測定システムを新開発し、(株)ハウステンボス施設内の桟橋上で観測した。以下の写真はそのときの様子である。
桟橋上にて機器の設営中。バブル式気液平衡器、NDIR、超音波風速計、三杯式風向風速計、温度計、水温計、ph計、などを設置する。
観測は夜間も続行するものの、雷雨により一時休止するハプニングも。
地元長崎新聞社による取材風景。
写真では判らないが、桟橋上はは酷暑である。
設置機器は全てPCコントロールによる自動運転。決してコンパクトなものではない。