日本環境計測株式会社
Atmospheric CO2 Gas Control Unit
AC-004型取扱説明書
= 目次 =
1. 概要
2. 各部名称・機能の解説
3. 設置とセットアップ
4. パーツリスト
5. 配線配管図
6. 問合先
1. 概要
本品はNDIR方式の二酸化炭素分析計を運転する際に必要になるサンプルガスの吸引、フィルトレーション、
流量表示、流量調節、標準ガスの配管を全て一つにまとめたガスコントロールユニットです。
外寸法は米国LI-COR社LI-7000と同程度に納めています。
注意:AC-004型は、姉妹品のAC-003型からPCリンクユニット、密閉ふた、NDIR&AC-003コントロール
ソフトウェア、DC電源などを省略し、ヒータを装着した特別仕様となっております。ご使用の際には、適切
な周辺機器をご準備下さいますようお願い申し上げます。
2. 各部名称・機能の解説
<左正面パネル>
図1 左正面パネル
1.リファレンスガス流量
リファレンスガス用の流量計です。
2.リファレンスガス流量設定ノブ
リファレンスガス流量を調節します。右回しで流量増加。
3.サンプルガス流量表示器
質量流量計からの信号を流量換算し、表示します。
4.サンプルガス流量調節ノブ
サンプルガスの流量調節を行います。左回しで流量増加。
5.サンプルガスフィルタ
E.M.J.ターンフロー型ガスフィルタ。エレメントφ55。
<右正面パネル>
図2 右正面パネル
6.ゼロガス流量調節用ノブ
ゼロガスの流量を調節します。右回しで流量増加。
7.スパンガス流量調節用ノブ
スパンガスの流量を調節します。右回しで流量増加。
<右側面パネル>
図3 右側面パネル
8.サンプルガス吸引
サイズは1/4 In. (6.35 mm)吸引チューブを接続して下さい。
9.サンプルガス排気1 サイズは1/4 In. (6.35 mm)通常なにも接続しません。
4.のサンプルガス流量調節ニードルバルブから排気されるサンプルガスです。
10.サンプルガス排気2 サイズは1/4 In. (6.35 mm)通常なにも接続しません。
校正時にサンプルガスが排気されます。
11.スパンガス
ボンベから供給されるスパンガスを接続して下さい。
12.ゼロガス
ボンベから供給されるゼロガスを接続して下さい。
13.リファレンスガス
ボンベから供給されるリファレンスガスを接続して下さい。
(リファレンスガスはゼロガスあるいはスパンガスを分岐して流しても差し支えございません。)
<左側面>
図4 左側面
14.リファレンスガス出口 サイズは1/4
In. (6.35 mm)NDIRリファレンスセル入口へ接続して下さい。
15.サンプルガス出口
サイズは1/4 In. (6.35 mm)NDIRサンプルセル入口へ接続して下さい。
<上面端子台>
図5 上面端子台
D1.質量流量計
+12 Volts DC
D2.質量流量計 COM
DC
D3.質量流量計 -12
Volts DC
D4.電磁バルブ 3SV1&3SV2共通 +12 Volts DC
D5.電磁バルブ 3SV1&3SV2共通 COM DC
D6.電磁バルブ 2SV1
+12Volts DC
D7.電磁バルブ 2SV1
COM DC
D8.電磁バルブ 2SV2
+12Volts DC
D9.電磁バルブ 2SV2
COM DC
A1.ヒータ 100
Volts AC
A2.ポンプ 100
Volts AC
A3.サンプルガス流量表示器 100
Volts AC
3. 設置とセットアップ
ここでは機器の設置とセットアップの手順についてご説明いたします。
1. AC-004本体の設置
本体底面にはゴム足が取付けられています。通常の場合設置は平面に置くだけです。
キュービクルなどの密閉容器内部に設置する場合、外部より配管を密閉容器内部に引き
回すことになりますが、図3.右側面パネルを密閉箱内壁に固定する事でその手間を回避
できます。その際、右側面パネル四隅のM5タップ穴を利用して固定して下さい。寸法は
下記参照。
2. 配管について
ゼロガス、リファレンスガス、スパンガス、サンプルガス引回配管、NDIRへのサン
プルガス配管、リファレンスガス配管は2.各部名称・機能の解説を参照してください。
<渦相関法システムに使用する際の注意>
AC-004型を渦相関法システムとしてご使用する際にはシステム全体における流量を落
とさないようにすることが肝要です。AC-004型の内部配管では流量を落とさないため
に細心の注意を払っておりますが、外部NDIR、引回し配管の接続方法によりその流量
が大きく左右される事があります。以下の点に注意して下さい。
2-1. AC-004型を外部NDIRに接続する際、BEV-A-LINEなどの内径が小さいチュー
ブは使用しないで下さい。少々曲がり難くとも、テフロンテューブ(外径1/4インチ)
やSUSテューブなど内径の大きいものをご使用下さい。目安として内径が4ミリ以下の
チューブは使用しないで下さい。
2-2. デカボンチューブなどの形状記憶テューブをご使用の場合、真円が出にくいこと
があります。極端な変形、接続時のガス漏れに気を付けて下さい。どうしてもこれらチ
ューブをご使用の場合は、Swagelokのフェラル材質は真鍮製の方が良くフィットしま
す。ただし長期間の使用で弾性が保証される物ではありません。特に負圧ラインでの使
用時には微細なガス漏れでも計測値に影響することがあります。
2-3. 設置場所の電源電圧を確認下さい。
AC-004型にはダイアフラムポンプを使用しております。その性質上、電源電圧と流量
は相関しておりますので、電圧の低下は流量を落とすことになります。
3. 配線について
各電気配線は2.各部名称・機能の解説を参照してください。
注意:質量流量計の配線は+12V, COM, -12Vの供給が必要です。
4. 電磁バルブ動作について
ゼロ校正時ON :2SV1, 3SV1, 3SV2
スパン校正時ON :2SV2, 3SV1, 3SV2
計測時 :全てOFF
注意:電磁バルブへの電力信号が全くない場合、計測状態の配管になります。これは、
電磁バルブが故障した際でも計測だけはできるようにするための基本設計です。
4. パーツリスト
図中番号 | 品名 | メーカ | 品番 | 数量 |
1 |
2方電磁弁 | CKD | USB3-6-1-L-DC12 |
2 |
2 |
3方電磁弁 | CKD | USG3-6-1-L-DC12 |
1 |
3 |
3方電磁弁 | CKD | AG44-02-4-L3A-DC12 |
1 |
4 |
Airポンプ | 榎本マイクロポンプ | DM-707BV |
1 |
5 |
流量計(Reference) | 東京計装 | P100-L0-4N-R2-Ch F.S. 20 ml/min |
1 |
6 |
流量計(Sample) | 東京計装 | TF-1000S-200-P04 |
1 |
7 |
フィルタ | EMJターンフロー型 | EMJ-TF55 |
1 |
フィルタエレメント | ADVANTEC東洋 | PG-60(φ55mm)100枚ポア0.5μm |
1 |
|
SUSチューブ(BA) | 住友 | SUS316 BA1/4 |
4 |
|
SUSチューブ(BA) | 住友 | SUS316 BA1/8 |
4 |
|
8 |
ニードルバルブ | Swagelock | SS-SS2(ストレート) |
2 |
9 |
ニードルバルブ | Swagelock | SS-4MG |
1 |
10 |
ユニオンT | Swagelock | SS-200-3 |
1 |
11 |
ユニオンT | Swagelock | SS-400-3 |
2 |
11 |
レデューサー | Swagelock | SS-200-R-4 |
1 |
12 |
バルクヘッド | Swagelock | SS-200-61 |
3 |
13 |
バルクヘッド | Swagelock | SS-400-61 |
3 |
14 |
1/4オスコネクタ | Swagelock | SS-400-1-4RT |
8 |
15 |
1/8オスコネクタ | Swagelock | SS-200-1-4RT |
1 |
16 |
1/8オスコネクタ | Swagelock | SS-200-1-2RT |
7 |
21 |
流量表示器(Sample Gas) | 渡辺電器 | WDP-35BTR-1NNN-35VD |
1 |
22 |
盤用ヒータ | 日東 | PH50(50W) |
1 |
5. 配管図
6. 問合せ先
AC-004型の全責任は下記に所属します。
クレーム・問合せは下記へお願いいたします。
迅速に対応させていただきます。
設計・製作者:片山博之
所属:日本環境計測株式会社
〒818-0061福岡県筑紫野市紫6-5-1
電話&FAX:092-920-1067
e-mail:katayama@environment.co.jp
Dr. Katayama Hiroyuki
Environmental Measurement Japan, CO, LTD,.
6-5-1 Murasaki,Tikushino city, Fukuoka 818-0061, Japan.
e-mail : katayama@environment.co.jp
TEL : +81-92-920-1067
FAX : +81-92-920-1067