

携帯型クロロフィル蛍光測定器 FluorPen E-FP110 & PAR FluorPen E-FP 110-LM



Introduction
Fluor Penは、実験室、温室、フィールドなどで活躍する小型クロロフィル蛍光測定器です。小型ながらクロロフィル蛍 光パラメータ計測を正確かつ迅速に計測することが可能です。一般的な研究範囲として光合成の研究、除草剤への反応テスト、突然変異体のスクリーニングが可能です。
FluorPen EFP-110の特徴
- ・操作の簡便な入門タイプ・幅広い研究フィールドでの使用が可能
-光合成の研究、教育
-植物生理学、分子生物学
-農業
-植物のスクリーニング
-バイオテクノロジー
・サンプルホルダー(リーフクリップ)
1.スタンダードリーフクリップ:暗処理をしない計測に適しています。
2.取り外し可能リーフクリップ:暗処理を必要とする長期での実験に適しています
3.Probe型クリップ
FluorPen-FP100は2つのパラメータを記録します。
1.FT:非活性時の連続蛍光収率。
暗処理されたサンプルの場合FT=Foということになります。
2.QY:光化学系IIの量子収率。
暗処理されたサンプルの場合QY=FV/FM
環境中の周辺の光を使ったサンプルの場合QY=FV ' /FM 'となります。
FluorPen PAR-FluorPen EFP 110-LMの特徴
・基本仕様は、FluorPen-EFP110に準じます。
・FluorPen-EFP110にPAR測定が追加されたバージョン
(測定レンジ 400~700nm)
・PARセンサー:入射80°まで補正可能


取り外し可能クリップは暗処理+光を取り込んだ状態を一つで二役できます。
クリップにある金属板をスライドさせることにより穴を塞いだり開けたりすることが可能。
ソフトウェア:FluorPen 1.1 (Windows 7 又はそれ以上対応)
・bluetooth/USB通信対応
・リアルタイム&リモートコントロール機能
・データのエクセルへエクスポート可能
・GPSマッピング

FluorPen-EFP110の仕様・PAR-FluorPenEFP 110-LM仕様
FluorPen-EFP110の仕様
測定/計算可能なパラメータ | Fo , FT , FM , FM ‘ , QY |
飽和光 | 10~100 %の調節可能 (最大3,000 μmol(photon).m-2.s-1 |
アクチニックライト | 10~1,000 μmol(photon).m-2.s-1に調節可能 |
測定光 | 0~100 %の調節可能 (最大0.09 μmol(photon).m-2.s-1 per pulse |
ディテクター波長範囲 | PIN フォトダイオード+ バンドパスフィルター(667~750 nm) |
FluorPen 1.1 ソフトウェア | Windows 7 又はそれ以上対応 |
メモリ容量 | 最大16Mb |
インターナルデータロギング | 最大149,000 データポイント |
ディスプレイ | グラフィックディスプレイ |
キーパッド | 2-key tactile response |
スリープ | 不使用時から5分後に電源オフ |
電源 |
リチウムバッテリー |
重量 |
188g |
サンプルホルダー |
・スタンダード ・取り外し可能リーフクリップ(オープン・クローズ) ・プローブ型 |
動作条件 | 気温 0~55℃ 湿度 0~95 % |
保管条件 | 気温 -10 to +60 ℃ 湿度 0~95 % |
PAR-FluorPenEFP 110-LM仕様 (FP110との差分)
測定 | PAR:PPFDとして測定 |
コサイン補正 | 入射80°まで補正可能 |
プロトコル
・NPQプロトコル
-暗処理サンプルでの光化学、非光化学クエンチングの定量に使用されます。
-NPQ 1プロトコル:light duration:60s, 5pulses; dark recovery duration 88s, 3 pulses
-NPQ 2プロトコル: light duration:200s, 10pulses; dark recovery duration 390s, 7 pulses
・光曲線プロトコル
-照射回数、照射周期、光強度の設定を3つのプロトコルから選択可能。
-パルス変調蛍光に基づいています。
-連続照明での様々な光強度の下での光合成サンプルの連続測定が可能。
・OJIP:詳しくはこちら
Figure.
左から光曲線プロトコル・NPQプロトコル